週刊外国為替情報
マーケット・サマリー
2022年07月04日
ダウは、今後逐次発表される米経済指標の結果次第によって、多少揺れ動いてもダウの直近の最高値36,950ドルは遠ざかり、28-32千ドルのもみ合いが続きそうだ。
今後はウクライナ情勢の推移の状況と中国がゼロコロナ政策で世界経済の失速の可能性も高いことが懸念される。
基本的に、米金利の動向と、米国の経済指標で揺れ動く展開、基本的にダウ平均は、頭が重い展開
FRBは6月のFOMCで0.75%の利上げを実施後、7月も同水準の利上げ、9月、11月にそれぞれ0.5%の利上げを実施し、年末までに政策金利であるFF金利誘導目標を3%-3.5%にする政策に今のところ変更はない。締め過ぎで景気後退の恐れも厭わない姿勢のようだ。
連邦公開市場委員会(FOMC)は、日本の金融政策決定会合に相当し、連邦準備理事会(FRB)が定期的に開く会合で、FFレートの誘導目標など公開市場操作の方針を決定するが、FOMCでは共和党指名の理事が多数を占め、11月の中間選挙で苦戦が予想される民主党を一層不利を招きかねない。リセッションの可能性高くとも、金利連続上げでインフレ抑制を優先する気配。
中国の厳しいゼロコロナ政策による世界景気回復に水を差す恐れも強い。コロナ禍、ウクライナ紛争の終結の目途立たず、不安要因。また、暗号資産市場の急落後低迷による追加証拠金の必要性など世界経済の不安リスク要因になることから、引き続き懸念材料。
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