週刊外国為替情報
マーケット・サマリー
2022年05月16日
ダウは、今後逐次発表される米経済指標の結果次第によって、多少揺れ動いてもダウの直近の最高値36,950ドルは遠ざかり、31-34千ドルのもみ合いが続きそうだ。
今後はウクライナ情勢の推移の状況と中国がゼロコロナ政策で世界経済の失速の可能性も高いことが懸念される。
ロシアは、対独戦勝記念日の5月9日の日に勝利を宣言し戦争終結の目標としていたが、戦況はウクライナの激しい抵抗にあって、東部の掌握も思うようにはいかず、激戦がまだ続いている。この日に当たって、プーチンは勝利宣言などの攻撃的な演説はなかった。かなり苦戦しているようだが、プーチンも仕掛けた面子があるために引きに引けない状況で、少なくともあと約一か月は、抗争が続きそうだ。まだ、終結のシナリオが見えない。
オミクロンの感染状況は依然として収束の気配が見えず、ウクライナ紛争と共に世界経済に重い影を落としている。さらに中国がゼロコロナ政策で世界経済の失速の可能性も高いことが懸念される。
逐次発表される米経済指標の結果次第で、金融市場が上下に揺れる状況が暫く続きそうだが、基本的に株式市場は世界的に上が重たくなっている。
先行きは結果的に、欧米の金利はジリ上がりになりそうことから、、株価はすでにピークアウト、特にドルは強含みの方向性は変わらないだろうが、相場はしばらくは、迷いながら上下に揺れ動き、全般的には、ドル続伸か。
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